教習車との交通事故(体験談)

業務中や自動車教習所の車というのは交通事故が起きてしまった際に、会社や教習所が基本的には保証するものとなっています。
しかし場合によってはこうしたバックグラウンドからの補償が受けられない部分で加害者に直接的な請求を行ってくるケースもあるようです。

教習中の車との交通事故で散々な思いをした

僕は車の運転中教習中の車と交通事故を起こしたことがあります。
過失としては僕が6割で向こうが4割ということになったのですが、あくまでも先方は教習所の車だったため、ここで過失が少々少なくなったような状態です。
ごく一般的に免許を取得したドライバーであれば過失は5分5分だったと保険会社の方に言われたのですが、この事故が起きた時に散々な思いをしました。
もちろん交通事故そのものを起こさないように気をつけるのが当たり前ですが、特に教習所の車とは二度と交通事故起こしたくないと思いました。

先方が教習中だったので車両の修理などについては教習所が負担するということだったのですが、それでもやはりこちらが加害者になっている以上は、こちらの保険会社からある程度の補償金額が支払われることになりました。
幸いにも大きな怪我などはなかったため僕の保険会社が払うお金というのも教習車を修理するための費用の一部だったのですが、教習中に交通事故を起こしてしまい、さらに向こうにも過失があるということになると教習生は仮免許の取消処分となってしまうため、これが相当なショックだったようで精神的なショックを受けたため慰謝料を増額しろといってきました。

最初は保険会社にこういった話をしていたようですが、保険会社が取り合わなかったため直接僕に連絡が来ることになり、こうした内容を話されました。
延々と慰謝料問題についてを話されたのですが、僕は保険会社が間に入れている以上は、僕自身が直接的な対応をする必要はないと思いすべて保険会社に任せていますと答えていました。
先方が保険会社にも僕にも連絡してきたようで、保険会社スタッフさんも相手をしていてとても疲れているようでした。

先輩に話をしたところ、弁護士さんに解決してもらったらどうかとアドバイスされたので、いつまでも引きずりたくないし、思い切って弁護士さんに相談することにしました。
やっぱり弁護士さんはすごいと思ったのですが、このようなケースでの事故はあくまでも教習生だったため過失割合が考慮されたことなどについても冷静に淡々と先方に話をしてくれて、結果的には先方が諦めるような形となりました。
こちらが玉突き事故などの加害者で、100パーセント悪いという状況になれば慰謝料も考慮されるそうですが、先方にも過失があったので僕の場合には慰謝料が考慮されず弁護士さんが先方を説得してくれたような状態です。
その後、先方は仮免許を取るため1から勉強のし直しとなったのですが教習所を卒業し、一般道を走るドライバーになってから事故が起きた際にはまた、加害者側に対して様々な因縁をつけるのだろうと思いました。

保険会社や教習所での話し合いがスムーズに終わっているにもかかわらず本人がいつまでも仮免許を取り消されたことのショックを言い続けているので、僕もなんだかイライラしてしまい、弁護士さんに相談してよかったです。

教習車での交通事故は確かに仮免許の取り消しや、あまりにも事故を起こす危険性が高くなると教習所に通うことさえ許されなくなってしまいます。

教習車は隣に教官が乗っているので事故が起きる心配はないと思っている人もいるようですが、やはり自分の運転の不注意などで交通事故が起きてしまうこともあります。
そこで、教習生だということを弱みになにかと慰謝料などに結びつけてくる方もいるようですが、上記のように冷静な立場である弁護士さんや保険会社スタッフを含めて話し合いを進めることで円満に解決するようですね。